Yutaka Kashiwagi Blog

「カットする事」と「学ぶ事」



毎日の様に撮影をして、駆け足でサロンに戻り、

狂った様にお客様をカットして、また朝がきて・・・

10数年前はそんな毎日が続いていた事を思い出す。

 

今では信じられないかもしれないが、

殆どのスタイルをきっちりカットしてデザインしていた。

だから自分でカットをしているモデルさんは、

2、3ヶ月連続で、出まくってもらう事も多かった。

今の若い美容師の方々は、他人がカットしているモデルさんを

とても上手に、おしゃれにスタイリングするよね。

嫌みじゃなくって、本当に上手だと思う。

 

同世代の美容師との話をすると、

「俺たちってキレイに切り過ぎるんだよね!

良い意味でもっと下手に切らなきゃ!

それがとっても難しいよね。」

「グラだのレイヤーだの、こだわり過ぎている俺らのデザインの方が

よっぽどオシャレじゃないし、カッコ悪くねえ!?」

なんて話も出てくる。

イマドキな旬のデザインに求められているのは、

カット技術は中心じゃないかもしれないね。

ただ、ず〜っとそう言う訳には行かないんじゃないかとも思う。

時代も流行も変わってくるし、

自分自身のキャリアもお客様の年齢層も上がってくる。

そう言う時に大事なのは・・・

やっぱりカット技術の差だと確信するけど。



こうやって昔は女性誌でしのぎを削ってきた同士と、

スタジオを遭遇するときまってこんな風景になるんだけど(笑)

(※完全に編集の方、フォトグラファーの邪魔になっているが・・・)

こんな時にしか、他のサロンの方々の仕事って見れなかったし、

ましてやこの界隈での美容師のセミナーとか見に行ける雰囲気でもなかった。

でもそれが逆に他を意識し合うし、研究もするし、

チャンスがあればすごく集中してパクるし(笑)、吸収するし。

今は色々な美容師がオープンに技術共有していて、簡単に知る事が出来るよね。

それはそれで良いのかもしれないし、そう言うやり方が正解なのかもしれない。

「皆で業界を良くしようよ!」的にファミリーな雰囲気でね。

 

どうなんだろう?良いのかな?技術ってそう言う学び方をする方が良いのかな?

google検索すれば、だいたいの事は簡単に答えだけを見る事が出来るし、

それで全てがわかった気がする。

でも、その答えには沢山のプロセスがあっての答え。

時間をかけて労力を費やして、やっと答えを見つけ出せる。

そんな我々がやってきた様な「非効率な学び」みたいなのは、

「時代遅れ」の一言で済まされるんだろうか。

どちらにしても、どんな時代であっても、

先ずは自分が変化、進化して行かなければならないね。


あと1年

若い頃見ていた50歳の人達は、相当オッサンに見えていた。

例外なく私もそう見られているのだろう・・・

7月は誕生月で、あと1年で50歳になってしまう。

幸いにもあまり後悔は無い。

評価は色々だけれども、やれる事の大半はチャレンジしてきたし、

未だ足りないと思い浮かぶ事は、現在進行形でやっている事も多い。

一生懸命、諦めずにやり続けて、貪欲に何でも手に入れたければ、

今自分ができることを全部やればいい。

もともとそれを望んでいたはずなのに、やりたくない事には手を出さず、

やってもいないのに知った様な事を言い、あげくの果てに、

自分を評価してくれない方向からは背を向ける。

私はそう言う人間にはなりたくない。

とりあえず自分には何が足りないのか?

毎日毎日そう繰り返し思い続けている。

出来ない事にチャレンジしてみる。

見なかった方角を眺めてみる。

地味で、面倒で、小さくてもコツコツとやり続ける。

やる事はいっこうに減って行かないけれど、

そのスタンスでこれからも続けて行きたい。

「成功」?したかどうかは周りの人が判断すればいい。

ただ何でも「やり遂げたい」自分の中で納得するまで。

何時かそれは実を結ぶときが来ると信じる。

その時に自分でも「成功」かな!と思えるかもしれない。

まだまだやるよ!